[韓国デイリーポスト=キム・ジョンウン記者] 韓国財界4位であるLGの主力ブランドであるLG化学とLG電子が議論になっている。インド化学工場で安全規定を違反し、大型人命事故が発生した上、新規スマートフォンの広告手段として女性を「盗撮」するコンセプトの映像をアップロードしてイメージが下落している。

2019年8月、LG化学の欧州バッテリー市場拠点である、ポーランド生産工場で、ウクライナの労働者が作業中に死亡する事故が発生したことに続き、11月には研究員である韓国人職員が急性骨髄性白血病の診断を受けて肺炎で死亡した。

LG化学の欧州バッテリー進出の拠点であるポーランド工場で、人身事故が相次いで発生したことで、現地では否定的な見方が広がっている。このため、当初期待していた役割に問題が生じるのではないかという懸念が少なくない。

また、LG化学の人身事故は、ポーランドのバッテリー工場で終わらない。5月7日は、インドに進出したLG化学系列のLGポリマースインディア工場でスチレンガスが漏れ、10人以上の死者とガスを吸入した住民数千人が病院に運ばれる大事故が起きた。

インド環境部は、LG化学のインド工場ガス漏れ事故の原因について、「新型コロナウイルス(COVID-19)で中断された工場が今年3月に設備拡張許可を申請したが、承認を受ける前に稼働を始め、環境規制に違反した。」と指摘した。

こうした中、LG電子ポーランド法人は、新規発売されたスマートフォン「V60シンキュ(ThinQ) 」と「デュアルスクリーン」の広報ムービーをTikTokに上げ、ポーランド国民から激しい非難を受けた。

投稿されたムービーはスカートを着て階段を上る女性をこっそり追いかけてスマートフォンで撮影する「盗撮」行為が含まれている。まるで女性を盗撮するのに最適だとアピールしているかのようだと批判が集まり、削除される事態となった。

これは、LGが作成したものではなく、有名TikTokerである@sawardegaさんが作ったもの。Chicharroさんは「LGがどのような判断基準で選び、承認したのかは不明です」とツイートしている。

韓国の大手証券会社のアナリストは、「グローバル市場進出に乗り出したLG化学とLG電子が意図していない事故の中心となり、対外イメージが失墜された。」とし「何よりもSKイノベーションと死活をかけたバッテリー紛争訴訟がITCで検討されている中、財界4位のLGブランドに致命的な伏兵になるかも知らない。」と述べた。

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