ⓒデイリーポスト=LG化学、LCD偏光板事業を売却

[韓国デイリーポスト=キム・ジョンウン記者] 最近、ディスプレイ産業の再編が活発に展開されている中、 LCD偏光板事業が次世代ディスプレイとして注目されているOLED事業に移行している。これにより、LCD事業に依存する関連企業は、急速に変化する市場の流れに便乗して新産業再編のために早足を移している。

韓国LG化学は中国の電池部材メーカー「杉杉(シャンシャン)グループ」にテレビやスマートフォン向け液晶パネルの偏光板事業を11億ドル(約1兆3000億ウォン)に売却すると発表した。杉杉が70%、LG化学が30%出資する合弁会社を設立した後、3年後を目標に残りの持ち分も杉杉側に売却する予定だ。

LG化学はこれに先立ち、昨年4月に先端材料事業本部を新設し、脱LCD素材の戦略に乗り出した。LCD市場の悪化が加速し、OLED市場への関心が高まっているからだ。さらに、中国のディスプレイメーカーがLCD市場を掌握したことでLCD素材事業の収益性が大きく悪化したこともある。

LG化学は、LCD関連材料事業を整理している。今年初めにLCD用カラーフィルター感光材事業を中国雅克科技の子会社である斯陽国際に580億ウォンで売却した。

同社のIT素材部門は、大型OLED TV偏光板、中小型P-OLED偏光板、工程用保護フィルム、OLED発光層、共通層のR&Dの強化などを通じて市場攻略に乗り出す計画だ。

また、自動車素材事業部は、高強度・軽量化素材事業に集中し、市場をリードすることを目指す。産業素材事業部は、電池4大原材料である陽極材の生産技術を高度化し、安定的な供給の確保のために内在化率を拡大するなど、電気自動車のバッテリーの核心素材の確保のために重点を置く方針だ。

一方、LG化学は、2018年にコバルト製品メーカーの1つである中国系企業「Huayou Cobalt」と前駆体と陽極材生産法人設立契約を締結し、原材料から前駆体と陽極材のバッテリーにつながる垂直系列化を構築している。

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